高価格な貿易システムと低価格な貿易システムの違い
貿易システムの価格は製品によって大きく異なります。
高い製品だと初期費用が約1000万円かかりますが、安い製品だと初期費用10万円台で導入することができます。
100万円、500万円、1000万円・・・の高価格な貿易システム。
10万円、20万円、30万円・・・の低価格な貿易システム。
「なぜこんなにも価格差があるのか?」と疑問を感じるユーザーは非常に多いです。
価格差が出る理由は3つあります。
1. 利用方式
貿易システムの利用方式は、「オンプレミス」「クラウド」の2種類です。
オンプレミスは、サーバーの購入や5年契約の縛りがあるため、数百万円規模の高額な初期費用が発生します。
クラウドは、オンプレミスのような余計な費用が発生せず、利用料は月額支払のため、数十万程度の費用で導入することができます。
2. 実装機能
高価格な貿易システムは多機能で構成されています。
多くの機能を実装しているため、開発コストとして高価格に値段設定されています。
3. ベンダーの利益
高価格な貿易システムは、開発ベンダー・販売代理店の取り分である利益が大きく含まれています。
値段が高い貿易システム=良い貿易システムではない
検討する上で注意すべきなのは「値段が高い=良いシステム」ではないということです。
値段が高ければ、細かい機能が付いていてハイスペックシステムであることが多いのですが、ユーザーは多くてもシステム内の5割ほどの機能しか使用しません。
たくさんの機能が付いている高価格な貿易システムは、実際導入しても使用しない機能ばかりで構成されているので、無駄な機能が多く、良いシステムとは言えません。
高額な貿易システムは暴利でぼったくり
高価格な貿易システムは、開発ベンダー・販売代理店の取り分である利益が大きく含まれています。
システムやソフトウェアの原価は、ほとんどが人件費です。
パッケージソフト等は無形商品であり、有形商品のような仕入れが必要ありません。
そのため、1度開発してしまえば、あとは販売するだけです。売れたら売れただけ利益となります。
なので、高価格な貿易システムというのは利益幅が大きく設定されていますので、適正価格ではない製品も多々あります。
顧客によって値段を変える悪徳業者もいる
開発ベンダー・販売代理店の中には悪徳業者も存在します。
悪徳業者は顧客の企業規模・予算・売上等をヒアリングした上で、見積金額を出してきます。
このような方法で見積金額を提示してくる業者は、顧客によって大きく値段を変えており、定価は有って無いようなものです。
悪徳業者の多くは、製品の価格をHPなどweb上に掲載していませんので、問合せする度に金額が異なることもあります。
web上で価格が公開・掲載されていない製品は注意しましょう。
HPで価格掲載している製品は適正相場
貿易システムの製品ページで初期費用・月額利用料・その他費用を公開している製品は、信用できる優良ベンダーです。
各費用を公開できるというのは、事前に市場の価格調査をした上で、市場価格と乖離しないように適正価格で設定してあります。
価格公開および適正価格設定されている貿易システムはユーザーにとって一番安心して導入できます。
もちろんイレギュラー対応や難易度の高い要望をベンダーに依頼すると別途費用はかかりますので、細かい要望は直接問合せして相見積もりを取りましょう。
明朗会計でリーズナブルな貿易システムを選ぼう
高価格な貿易システムは、開発ベンダー・販売代理店の利益が大きく設定されているため、値段を高くてコストパフォーマンスが悪いというのが事実です。
最近はリーズナブルな貿易システムでも高機能なので、通常の貿易業務はほぼ網羅しており、価格が安くても全く問題なく運用管理することができます。
「高価格=良いシステム」ではないため、HP上に価格が公開されていて比較的安価な製品を検討した方が費用対効果の高いシステムを選ぶことができます。